KSM-04 ラッゴイ

KSM-04 ラッゴイ

妄想設定

 コロニー国家である公国にとって、地球侵攻のための水陸両用ケモノスーツ開発は急務であった。
 いくつかの開発計画は進んでいたが、海洋のノウハウに乏しく、進捗の遅れも目立っていた。そこで公国軍上層部は「ありあわせでいいから」と、酔った亭主が妻に夜食を要求するかのように、短期間での新型機開発に着手した。
 その結果、既存機の部品を可能なかぎり流用して、完成したのが本機「KSM-04 ラッゴイ」である。
 深深度航行能力を排除することで、軽装甲、軽重量となり、低出力での活動が可能となった。そのため排熱が抑えられ、静音性に優れた機体となり、敵に察知されにくい特性から、主に偵察や特殊工作などの任務で使用された。
 とはいえ、軽装甲、低出力は、戦闘には不向きであり、連邦の旧式戦車にも撃破される有様であった。
 なお未確認情報ではあるが、武装を簡略化し、頭部に大型センサーを装備した、より偵察に特化した「KSM-04F ラッ恋」と呼ばれる機体もあるといわれるが、定かではない。

創作雑紀

 こいつを作っている途中でロンドンオリンピックが始まり、スポーツ観戦好きゆえ、目がそちらにいってしまいました。
 おかげで、ずいぶんと日数がかかった気がします。集中してれば、結構な短期開発ができたでしょうに(苦笑)
 さて、水陸両用のモビルスーツはあまり種類はないのですが、水陸両用の哺乳類というのも意外に少ないもので、選択肢がなくて困ったりします。
 ですがアッガイに対しては、すぐラッコが思いつきました。色は茶色だし、非力そうだし、音を立てずに浮かんでいる姿が「静音性に優れている」ように見えたのです。
 オリジナルと比べると、ずいぶん胴長になりましたが、そこは愛嬌ということで……

2012/08/30

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